微細な多孔質の素材であるため、優れた吸湿・放湿性があります。空間の湿度を適度に調節することで結露を防止し、建物の耐久性を維持します。また、湿度の高い夏は湿気を吸い込み、乾燥した冬には湿気を放出し、居心地の良い室内環境をつくります。ただし性能の限界を超えた、過度の加湿・暖房は結露を起こします。ご注意ください。
建築基準法第2条第9号基準に適合。ほとんど無機の不燃性の素材で構成された防火材です。化学建材のようにダイオキシンなどの有害ガスが発生することもありません。昔の城や蔵が漆喰で塗られていたのも、漆喰が火に強いからなのです。
漆喰は強アルカリ性のため、有機物を分解する殺菌機能があります。主成分の消石灰の作用により、細菌の生育・増殖を抑え、カビやダニの発生を防止します。近年、鳥インフルエンザの際に、殺菌のためにまかれたのも漆喰と同じ石灰です。
漆喰の成分の炭酸カルシウムは静電気を溜ない安定した物質といわれています。その為、ほこり等が付きにくいので、汚れずその白さを長期に保てます。また、無添加住宅グループ会社施工の老人ホームの汚物処理室でも汚れが付きにくく、臭いもほとんどしないという報告もうけております。
シックハウスの原因といわれるホルムアルデヒドやVOC揮発性有機化合物(トルエン、キシレン等)を吸着し分解します。
漆喰はクロスや合板と違い化学接着剤を必要とせず、それ自身が空気中の二酸化炭素と化学反応を起こして固まりますので、シックハウス症候群の原因の一つであるホルムアルデヒドやVOC揮発性有機化合物(トルエン、キシレン等)を放出することはありません。また、固まった漆喰の成分は炭酸カルシウムなので人にとって最も親和性のある、食べられるくらい安全な物質と言えます。(固まる前の漆喰は、強アルカリ性なので食べられません。)
他の素材では表現できない漆喰壁の白い輝きは、漆喰が空気中の二酸化炭素と化学反応を起こし、元の石灰岩と同じ成分の炭酸カルシウムの結晶となり少しずつ硬化していきます。その白い結晶が光を乱反射し漆喰独自の白い輝きを放つのです。漆喰壁には自然な独特の風合いと質感があります。経年変化しても、いつまでも飽きのこない外観やインテリアを演出します。塗る壁材なので、立体的に模様をつけることも自由自在。流れるようなリズム、その陰影も美しい姿を魅せてくれます。
新建材は初めはきれいですが、汚くなると手入れをしたところで新しく貼り替えない限り惨めさは拭いきれません。漆喰などの天然素材は、年数を経るとそれなりになじんでくる良さがあります。きになるようでしたら、ちょっとした汚れなどは消しゴムで消すか、カッターナイフで削って消します。また、全体に汚れた場合は薄めた漆喰をローラーなどで塗ってきれいにします。壁紙などのように大掛かりな張り替えがないので、これらはお客様ご自身でカンタンに手入れすることが可能です。